ブラジリアン柔術の実体験から学ぶ、初心者におけるダイエットやトレーニングでの陥りやすい間違い!

コラム

私はブラジリアン柔術では紫帯を巻いています。

白⇒青⇒紫⇒茶⇒黒と帯色は上がっていきます。
紫は道場内では中間管理職的な感じだと勝手に思っています。

紫帯というと、徐々にインストラクターを任されたり、下の帯色(青帯、白帯)からアドバイスを求められたりする立場にあります。

そんな中で、柔術にしてもトレーニングにしてもクラスに入ったはいいけど比較的すぐにやめてしまう人の多いこと…。

様々な生徒さんを見ていく中で、柔術(格闘技)とダイエット、トレーニングなどが継続できない人の共通点が何となく見えてきました。
「初心者の方が陥りやすい点なのだろうな」と思えるものですので、初心者における考え方のポイントで何点か気づいたことを書いていきたいと思います。

※「紫帯ごときが知ったような口をきくな」とご意見ありそうですが、生暖かい目で見守ってあげてください。

目標に行きつくための小さな目標がない。

先を見る事は大切ですが、先ばかり見てしまわず、時には立ち止まって現在地を確認する事も…。

ダイエットにしても柔術にしても、失敗してしまう人の多くがコレです。

柔術は長い旅であると言われています。ダイエットも同じではないでしょうか。

旅をする際に必要なのは地図であり、目的地です。

目的地に行きつくまでにはいくつかのチェックポイントを設けて、自分自身がたどっている道筋が正しいか、道を逸れているかをチェックしながら歩くことが大切ですね。

ブラジリアン柔術においては最終的な目標はある人は「黒帯になる事」であったり「世界大会や全日本大会に出て優勝する事」であったり「生涯マットに立ち続け競技を続ける事」であったり、さまざまです。

白帯で入門した方の多くは「黒帯になれるように頑張ります!」とか「ずっと続けていきます!」と言った目標を言っていきます。

しかし、途中途中の小さな目標が無いままに猛進していく人は、すぐ辞めてしまう人が多いように感じます。

まずは小さな目標(基本動作を憶える、得意な技やポジションを一つ増やすなど)を立てながらやっていくと良いかと思います。

ダイエットにおいても「〇〇㎏痩せる!」は大切ですが、それだけでは自分自身がどう動いていいかわからず「とりあえず食事管理…」「ジムも入会して…」「雑誌で情報収集して…」とやっていくと、次第に自分自身が情報に埋もれてしまい、身動きが取れなくなったり、トレーニングやダイエットが楽しくなくなってしまいます。

まずは実現可能で短期的な目標を一つずつこなしていくことが継続の秘訣ではないでしょうか。
その方が迷いもないし、間違った場合も気が付くことも多いかと思います。

短期的な結果に一喜一憂してしまう

たまにはダイエットやトレーニングではタブーとされているものを楽しんだっていいと思います。

柔術においてもトレーニングにおいても良く見かけます。これは「精神的によろしくない」と思います。

ブラジリアン柔術でスパーリング(試合形式の練習)をやると、入門したてのころは全くと言っていいほど勝てません。

私自身、ブラジリアン柔術を始める前にキックボクシングをずっとやっていたし、ウェイトもやっていて、組技だって「こんな感じかな?」とイメージはありました。
「まぁ、先に入っている白帯の人にだって、負けはしないでしょ」なんて思っていたり…今思うと超恥ずかしいです。

しかし、実際に道場に行ってみて、スパーリングをやってみると、中学生にも勝てない…。誰とやっても勝てない…。

やがてそこそこ技を覚えたり、柔術をなんとなく理解してきた頃にも同様のことがありました。

「新しい技を覚えた(つもり)のに、全くかからない!」「スパーリングでうまく動けなかった…」「試合前なのに練習で一本取られてしまった…」

今思えば、上記のような事で悩むのは全くの無駄。

新しい技はうまくできないのは当たり前だし、うまく動けない日もあるし一本取られる日もあります。

初心者の頃はそれがわからず「今日上手くできなかったから(一本とられてしまったから)、私はダメなんだ…」と思いがちです。

今日うまくできなくても、いつかうまくできればいいじゃないですか。

twitter上のダイエット関係のツイートで見ていて気になるのは、毎日体重を測っている方が多いです(もちろん毎日体重計に乗る事自体は良いだと思います)

しかし、「今日は体重が〇〇グラム増えていた…ダメだ、昨日食べた〇〇が…」と、直近の自分自身の行動を振り返ったりしながら一喜一憂している方を見ると「大丈夫だよ!もっと気を楽に持とうよ!」と思ってしまいます。

「〇〇して(間食、食べないと決めていた物を食べてしまった、体重が増えて)しまったから、私のダイエットは失敗だ」と思ってしまうのではなく、「今日は〇〇だったけど、最終的な目標を達成できるように、また頑張ろう!」とポジティブに、気を楽にやっていくことが大切ですね。
完璧主義者になることなかれ、です。

無理をして怪我をする

私自身、良く怪我をしました。

例えば新しい技を(技のディテールを理解しないままに)かけた時、体調が悪いのに無理をして道場に言った時など…。

怪我をした時は「また怪我をしてしまったよ…」と気落ちしましたが仲間や家族から「休むのも練習の内だよ」と励まされて(最初は練習ができない、トレーニングができない自分にヤキモキしましたが)、無理をしない事やディテールの大切さなどを学びなおすことができました。

一方で、怪我をすると気落ちをしてしまったり、道場から足が遠のいてしまったりして、そのままやめてしまう方も…。

また怪我をするのでは?とか、怪我をして休んでいるうちのモチベーションダウンなどもあるかと思いますが…。

トレーニング関連では「早くあこがれの体になりたい!」と言った気持ちが先走ってしまい、無理な負荷でトレーニングをしてしまったり、疲れが溜まっているのにトレーニングをしてしまったりするケースが散見され、やがて怪我をしてしまうことも。

気持ちはとても分かります。

しかし「その負荷があなたにとって適切か?」「そのトレーニング種目をやる以前に、基礎種目はできるのか?」といったことを考えてみると怪我と怪我に伴うモチベーションダウンを防ぐうえでも良いかもしれませんね。

飽きてしまう

飽きと言うものは恐ろしいもの。

柔術にしてもトレーニングにしても、時に継続していくことは退屈な作業の積み重ねです。

柔術においては「今、この瞬間にも新しい技が生まれている」と言っても過言ではないほど、日々技術が進歩しています。

幸い、私はこの「飽きる」と言う感覚はわかりませんが、特に始めたばかりの方は「負け続けて辛い…」「技がかからなくてつらい…」と言ったことから、日々の練習を「こなす」ようになってきてしまい、飽きにつながっていてやめてしまう方が多いように感じます。

トレーニングにおいては「体つきの変化が見られない」「体重が減らない」と言ったことに加え、初心者の内はやれるトレーニングメニューが限られている、といったことから飽きが来てしまうようですね。

これに関しては「時には環境を変えてみる」事を私は実践しています。

私は出稽古で他の道場に行ってみて、知らない人やなかなか会えない人と練習して刺激をもらって、明日へのモチベーションにつなげています。

twitter上でトレーニングに励んでいる方を見ると、「ジムで仲間と合同トレーニング」とか「ジムのチェーン店めぐり」などを行い、自分自身の精神的な刺激を入れるように楽しんで工夫されている方が多いようです。

飽きてしまったり、モチベーションの低下を感じたら、今の環境を少しだけ変えてトレーニングを行うと、よいかもしれませんね。

「白帯の内はサバイバルですよ」の教え

私の娘(三歳)もようやく柔術デビュー。
楽しみが増えましたので、ますます継続しなくては。

ここまでつらつらと書いてきましたが、どれもトレーニングを継続する癖がついて、呼吸をするのと同じようにトレーニングを行うのが日常になった方には当たり前のことばかりかと思います。

「白帯の内はサバイバルですよ」と、私の先生は柔術を始めた頃の私に言いました。

白帯の内はとにかく組み伏せられて、抵抗しても返されて、そして極められます。

正直、「なんでこんな勝てもしないのに辛いことをやっているんだろ…」と思ったこともあります。

しかし、とにかくサバイバル(生き残り)していけば、いずれ道が開けます。

最初の内は自分でも情けなくなるほど極められまくっていたけれど、月日がたつごとにディフェンスの仕方、エスケープの仕方を覚え、やがて他の練習生を極めたり、試合でも勝てるようになってきました。

トレーニングにしてもダイエットにしても、「自分を変える」素晴らしい行動だと思います。

今はもしかしたら最終目標から遠いかもしれませんが、サバイバルして、継続して頑張っていきたいものですね。

なんて書くと私はさも目標達成したかのようですが、私もまだまだ途中の人。継続して頑張ります。


いかがだったでしょうか。

ダイエットやトレーニングを始めた方が継続するための助けになれば、とか「みんなこんな感じだったんだ」と思って明日のモチベーションにつながれば…と思います。

一緒に頑張っていきましょう。

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