以前から書いている通り、当ブログに訪れる方の多くはケトルベルの扱い方やトレーニング法について検索して、当ブログを見てくれていますが、その中で1,2を争う人気記事が握力(特にピンチ力)の鍛え方。
多くのスポーツにおいて、握力を必要とする場面が多いためか、こういったややマニアックな記事なのに皆様に読んでいただけて非常にうれしく思います。
握力を大きく分類すると
- クラッシュ力…一般的に「握力」と言うと、握りつぶす方向の力を指すことが多いようです。握力計で計測するのはクラッシュ力ですね。
- ホールド力…握った状態を保持する力を指します。
- ピンチ力…指でつまむ力、ボルダリングをやる方は気になる方が多いのではないでしょうか。
上記3点が主な「握力」のカテゴリーかと思います。
※他には開く力も握力を語る上では大切ですが、ここでは割愛。
今回は上記3点をトータルで鍛える事ができる、器具を入手したのでレビューしたいと思います。
クラッシュ力、ホールド力、指の力をトータルで鍛える、フィンガーグリップトレーナー!
今回購入したフィンガーグリップトレーナーですが、気になってはいたけれど3479円と微妙な値段設定でなかなか購入できずにいました。
フィンガーグリップトレーナーは柔術着や柔道着の袖と同じ素材(というより、袖そのもの)でできています。
片側は袖と同形状、反対側はループするための穴が開けられています。
元々はこの器具が作られた目的は柔術家や柔道家が
- 袖をつかむ力を養うため
- 袖をコントロールする力を養うため
上記のような目的で格闘技関連の器具などの総合メーカーのISAMIから販売されています。
こうやって書くと、格闘技をやらない方には関係がない、と思われがちですが、この器具の凄いところは1つの器具でクラッシュ力、ホールド力、指の力がトータルで鍛える事ができる事です。
フィンガーグリップトレーナーの使い方
使い方は主に3種類
- 懸垂バーなどに取り付ける
- ダンベル、ケトルベルなどに取り付ける
- ゴムチューブなどに取り付ける
上記のような使い方ができます。
懸垂バーやダンベル、ケトルベルへの取り付け
懸垂台やバーへの取り付け。 ケトルベルやダンベルにも取り付け可能です。
懸垂バーに取り付け、自重を用いてのトレーニングに使うことができます。
柔術や柔道のトレーニングで「道着懸垂」と言うトレーニングがありますが、それと同様のトレーニングが簡単に行うことができます。
握り方を工夫する事により、鍛える握力の種類を変えることができます。
握るように持つ(クラッシュ力・ホールド力)
握るように持って懸垂。タオル懸垂と同様の効果があります。 握った状態でロウイングを行うことで、前腕に同様の刺激が入ります。自重懸垂が厳しい人にオススメ。
フィンガーグリップトレーナーを束ねるように持ち、持ち手を太くして握る事でクラッシュ力、ホールド力を鍛えることができます。
袖に親指を入れ、袖を握りこむように持つ(指の力)
余談ですが、柔道だと袋取りって反則なんですね。出稽古に行って注意されました。
柔術をやる方は「袋取り」で分かるかと思いますが、袖をつかむように持ち、懸垂を行うことで指の力を鍛えることができます。
上記のトレーニングは懸垂を行うことができない方でも、ぶら下がるだけでも鍛えられます。
懸垂で指が痛い…そんなときはフィンガーグリップトレーナーをダンベルなどに装着。
束ねて握るように持つトレーニングはともかく、袋取りで懸垂を行うのは最初の内は指が痛いです。
私自身、鍛錬が足りないため指が痛く、多くの回数をこなす事ができません。
そんな時はダンベルやケトルベル等、重量調整ができる器具に着けて、ロウイングなどを行うことで鍛える事ができます。
懸垂、ぶら下がる事が厳しい方にはこちらの方が良いかもしれません。
余談ですが、こちらをケトルベルの取手に二つ着ける事で以前紹介したケトルベルアップライトロウもできますね。
袋取りでケトルベルアップライトロウを行うこともできるため、トレーニングの幅が広がります。
ゴムチューブへの取り付け
こちらは比較的柔術や柔道などの競技者向けのトレーニングですが、紹介いたします。
柱などの安定したものに固定したゴムチューブの先端部にフィンガーグリップトレーナーを取り付け、リズミカルに引く、チューブロウイングを行うトレーニングのやり方もあります。
握り方は束ねて握る方法又は袋取りで行いましょう。
柔道や柔術で相手の袖をコントロールする力を養うトレーニングですが、この動作をタバタ式で行うと背中や肩、全身の連動性を養うことができたり、心拍数が上がり脂肪燃焼効果も期待できるため、おすすめです。
フィンガーグリップトレーナーの耐久性は?
ここまでで紹介したように、フィンガーグリップトレーナーは比較的荷重をかけてガシガシと使う器具です。
気になるのは耐久性。
せっかく良いトレーニング器具なのに、すぐに破れたりしたら悲しいですよね。
先述した通り、柔道着や柔術着と同様の素材で作られています。
私が使用している柔術着、数年使っても袖が破れたことは今のところありません(練習量が少ないんじゃないかとか言われそうですが…)
このことから無理な使い方や、汚れて洗う場合に塩素系漂白剤などを使わなければ破れる事はなさそうです。
※塩素系漂白剤は生地を傷めるため、柔術着の洗濯時はNGです。知人曰く「ありえない破れ方をする」との事。
丈夫な素材なので、安心して使い倒せそうですね!
いかがだったでしょうか。
「格闘技用のトレーニング器具でしょ?」と敬遠してしまいがちですが、握力関連を総合的に鍛える事ができる器具なので、他の競技やトレーニングに励んでいる方にもおすすめできる器具です。
汎用性を考えると3479円で導入できるのは比較的お得かと思います。
ぜひ、皆さんのトレーニング器具に加えてみてください。
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