横方向へのスイングで左右の安定性を手に入れる!ケトルベルアームフィックス!

ケトルベルトレーニング

ケトルベルスイングと言うと、縦方向のスイングを想像する方が多いかもしれません。

動画サイトや各種解説のサイトでもケトルベルスイングは多くの場合、前後方向へのスイングが紹介されています。

たしかに、多くのサイトで取り上げられるだけあって、ケトルベルスイングは非常に効果が高い種目です。

  • 全身の連動性を養う
  • 全身の力を養う
  • 体幹部を安定させる力を養う

上記のような効果は競技者の競技力向上にも、ダイエットに励む方にも役立つ種目です。

ケトルベルスイングに熱心に取り組むと、競技における体の安定性の向上を体感的に実感することができます。
私自身、柔術における組む力の強さが格段に強くなった実感がありますし、私がケトルベルトレーニングを指導していた生徒さんの中でも、サッカーで当たり負けて倒されることが少なくなった本人のみならず周囲の選手からも言われるようになったとの事で、効果の高さを実感しています。

さて、今回はその効果をさらに向上させるトレーニングを紹介したいと思います。

先述したように通常ケトルベルスイングと言うと前後方向へのスイングを想像しますが、今回は前後方向ではなく、左右方向にスイングする種目、ケトルベルアームフィックスという種目を紹介したいと思います。

左右方向にスイング!ケトルベルアームフィックス!

左右の方向へスイングする、と言うとどのようにスイングするか想像もつかないかもしれません。

通常の前後方向のスイングと比較するとハードな種目となっていますので、まずは軽めのケトルベルやケトルベルを持たない状態で体の動きを習得してから行うと良いかと思います。

それでは動作を解説していきます。

腰を引いた状態で体の外側にケトルベルを振り出す。

膝を曲げ、腰を少し引いた状態からスイングスタートです。

足幅は肩幅程度に開き、軽く膝を曲げて腰を引きます。
この腰の引き方はケトルベルの前後方向のスイングと同じ引き方で、デッドリフトやスクワットをやるときと同じ、膝を前に出さないでお尻を後ろに引く、腰の引き方ですので注意しましょう。

ケトルベルのメジャー種目。ケトルベルアームフィックスにおいても腰の引き方は前後方向でのスイングと同じです、

膝・腰を伸ばしながら体の前方向にケトルベルを振る

曲げた膝、引いた腰を伸ばす力と連動させ、ながらケトルベルを体の前方に振ります。

ケトルベルが体の前方を通り過ぎたら、膝・腰を伸ばす力で爆発的に引き上げていきます。
体の前方を通過した後の引き上げは膝と腰を伸ばす力でフォローするのを意識すると良いでしょう。

肩の前あたりでケトルベルを直立させる。

フィニッシュ姿勢。しっかりとケトルベルに勢いがついているとフィニッシュ状態で一瞬静止できます。

フィニッシュ姿勢はケトルベルが肩の前で静止します。

しっかりと勢いをつけて行わなければケトルベルが直立状態になりません。

爆発的に動作をすることを意識しましょう。

片側当たり10~15回行い、左右で1セット。3セット程度行うと良いでしょう。

ケトルベルアームフィックスの効果。

ケトルベアームフィックスは通常のケトルベルスイングと違った方向に負荷がかかります。

前後方向ではなく、左右方向へ負荷がかかるため、左右方向の安定性につながり、また、全身で動作するため全身が鍛えられます。
フィニッシュ姿勢を安定させるために体幹部にしっかり力を入れる必要がありますので、体幹部のトレーニングとしても良いですね。

また、体の前方をケトルベルが通過した後の、一番力を必要とする引き上げの動作の際に膝や腰を連動させて力を発揮する事により、体の連動性が高まり、効率よく力を発揮する事ができるようになります。

上記をまとめると

  • 左右の安定性向上
  • 全身の力の向上
  • 効率よい力の発揮方が身につく
  • 体を連動させる動作が身につく

といったところでしょうか。

一つのトレーニングで多くの効果があるのは、他のケトルベルトレーニングと同様ですね。

ケトルベルアームフィックスの注意点。

ケトルベアームフィックスの注意点として一番気を付けたいのは

  • しっかりと膝と腰、振り上げ動作を連動させること
  • 体幹部分にしっかりと力を入れる事

上記の通りです。

曲げた膝、引いた腰を伸ばしながら爆発的に動作し、体幹部に力を入れてフィニッシュする。

これが足りないと振り上げたケトルベルに十分な勢いがつかず、フィニッシュ姿勢でケトルベルが安定しません。
体の前方向にケトルベルが倒れてくれればいいのですが、勢いがつかなかったケトルベルが後ろ方向に倒れてくると顔面(口のあたり)にケトルベルの球体部分が倒れこんできて非常に危険…。

疲れてくると勢いがつかず、こういったトラブルが多く発生します。

大きな怪我にもつながりますし、集中して、十分な勢いをつけて行うようにしましょう。


いかがだったでしょうか。

「スイングと言えば前後方向!」とイメージしていた方にとっては新鮮なトレーニングだったのではないでしょうか。

ハードなトレーニング種目ですが非常に効果的なトレーニング種目ですので、ぜひお試しください。

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