私の生徒さんから時々「脂肪燃焼と体を強くするのを両立するような種目って、ありませんか?」という相談をされる事があります。
脂肪を燃焼させることと体を強くすること、トレーニングを積んだ方からすると相反する事のような気がしないでもありませんね。
脂肪燃焼をする運動とは往々にしてダイナミックな動作で、多くの筋肉を動員するトレーニングを行うことが基本とされています。
では、体を強くするためにはどうすればよいでしょうか?
強い体の定義を、力をうまく発揮することができる体、とか動ける体と考えると脂肪燃焼と強い体は両立できると私は考えています。
過去の記事で使える筋肉とは何か、という記事を書いたことがありましたが、そこにもヒントがあります。
今回は、そんな脂肪燃焼にも動ける体つくりにも最適なトレーニング、インチワーム・プッシュアップを紹介したいと思います。
動ける体を作るには?
以前書いた記事のおさらいにもなりますが、全身の筋肉を連動させる、動きのトレーニングを取り入れる事で強い、動ける(とされる)体ができると私は考えています。
その中で非常に大切になってくるのは手と脚、足と背中など、筋肉を単体ではなく連動させて動かす方法を覚える事が大切。
例えば、赤ちゃんは成長する過程でハイハイや四つん這いでの動作をします。
現在のスポーツ競技の補強トレーニングなどで、このハイハイや四つん這いでの動作は競技力向上に貢献しているのではないかという見方もあります。
全身を連動させて体を前に進めたり、素早く立ち上がったり、スポーツで使う体の使い方を私たちは幼いころからやっているのは驚きですね。
今回紹介するインチワーム・プッシュアップは全身を連動させて、なおかつダイナミックに動く運動を行うことで脂肪を燃焼させて、全身の連動性を高めることができるトレーニング種目です。
余談ですが、インチワームとは尺取虫と言う意味があります。
インチワーム・プッシュアップのやり方。
インチワーム・プッシュアップは立った状態からスタートします。
立った状態から、前屈するように手をつき、上体を下げていく。
立った状態から前屈 一歩一歩手で進みます 体が伸びきるまで進みます。
足は動かさない状態で、手で一歩一歩進んでいきます。それにより上体は下がっていきます。
体幹部には常に力を入れる事を意識して進みましょう。
前支えの状態になったら腕立て伏せを行い、体を元に戻していく。
前支え(腕立て伏せをやる前の状態)まで手で進んでいったら、腕立て伏せを一回行います。
その後、今度は逆回しするように手を一歩一歩足の方に進めていき、立った状態まで戻っていきます。
立った状態から腕立て、また立った状態に戻って1回として10~15回で1セット、3セットほど行うと良いでしょう。
腕立て伏せができないんだけど…。
初心者の方や女性で腕立て伏せができない方は前支えや、前支えからプランク状態になって、5~10秒キープして戻る、と動作を変えてみると良いでしょう。
バタバタと慌てて行ってフォームが崩れるのはいただけませんが、ある程度早いペースで行うことでより脂肪燃焼効果が高まります。
いかがだったでしょうか。
ダイエットや競技力向上目的以外でも、全身が温まりますので、運動前のアップなどにも良いトレーニングになります。
様々な側面で使えるトレーニング種目なので、ぜひ取り入れてみてください。
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