【ステップ3】3ステップでトルコ式ゲットアップをマスター!護身術としても役立つ!柔術立ち!

一般的トレーニング

前々回からケトルベルトレーニングのメジャー種目であるトルコ式ゲットアップを段階を踏んでマスターしよう、という事で今回は最終ステップです。

ステップ1:前半部分「ハーフゲットアップ」
ステップ2:後半部分「ハーフニーリング・ウィンドミル」
ステップ3(今回):前半部分と後半部分をつなげる「柔術立ちの動き」

前回まででトルコ式ゲットアップの前半と後半部分の動きを、比較的安定した状態で行って、体やケトルベルをコントロールする方法を学びました。

今回は前半部から後半部へ移行する際の「つなぎ」の動きを学びたいと思います。

ケトルベルのインストラクター講習会においてトルコ式ゲットアップを教えてもらった際に「何かの動きに似ているな」と感じてピンと来たのがブラジリアン柔術の基本動作「柔術立ち」でしたので、柔術立ちの解説と、トルコ式ゲットアップでどのように動くかを解説したいと思います。

非常時に安全に立ち上がる方法、柔術立ち!

ほとんどのブラジリアン柔術の道場で受け身やエビなどの基本動作と共に教わる基本動作の一つが柔術立ちです。

柔術の技や試合、総合格闘技の試合などでも度々見かける動作です。

突き飛ばされたりして、尻もちをついて倒れてしまった場合でも、相手と距離を取って安全に立ち上がる方法が柔術立ちです。

では、解説していきます。

座った状態から片手をつき、ついた手と反対側の膝を立てる。

長座の状態からスタートです。立ち上がるための準備をします。

この時、良くある間違いは、床についた手と同じ方向の手をついてしまう方がいますが、体のバランスが取れない姿勢となってしまいます。
必ず「手と反対の足」をつく事を意識しましょう。

顔をガードしつつ、足で相手をけん制する姿勢を取る

手と足を突き出すのは護身的な意味合いが大きいです。

ここはかなり護身的な動作となります。

相手からの攻撃を防御しつつ、足を出して相手に距離を詰められないようにします。

この姿勢でバランスを取るため、繰り返すと結構体幹部を使います。

出した足を後ろに引き、立ち上がる。

地面についた手と足で体を安定させながら、けん制のために出した足を後ろに引き、立ち上がります。
相対した相手と適切な距離が取れています。総合格闘技の試合ではよくあるシーン…って、そんなところまで意識してみている人は少ないか…。

柔術の道場などでは片側当たり10~20回行っています。

普通に立つのと何が違うの?

普通に立ち上がった場合と柔術立ちで立ち上がった場合を比較すると良くわかります。

普通に立ち上がった場合は前方向に体を起こすため、相手との距離が近くなり、さらに追撃される恐れがあります。

柔術立ちで立ち上がった場合、後ろに体を引くことができるため相手との距離を開けることができるため、追撃の心配は大幅に減ります。

最初にも書きましたが、護身のためにも有効なテクニックですし、格闘技の試合でもよく見かける立ち上がり方です。

トルコ式ゲットアップのどこで使われるの?

前半部分と後半部分のつなぎのところで使われます。

ハーフゲットアップのフィニッシュ姿勢から、挙上してのハーフニーリング姿勢へ移行する際に、かなり近い動きをすることがわかるかと思います。

柔術道場で練習後にトルコ式ゲットアップを行っていた時に周りから「なんだ、柔術の動きじゃん」と言われたことがありますが、その通り、近い動きをしているのです。


いかがだったでしょうか。

一見、トルコ式ゲットアップと柔術ってマッチしなそうな動作ですが、近い動作を行っています。
体をうまくコントロールする、護身術的に有効な動作である、という面からも柔術立ちを知っておく事もいいかもしれませんね。

余談ですが、トルコ式ゲットアップを生徒さんに教える際に「柔術立ちを練習するといいよ」と柔術立ちをやってみたところ「格ゲーのキャラクターの動きみたい!」と評判でした。
柔術家や格闘家は何気なしにやる動作ですが、知らない人から見たら案外かっこいい?のかもしれません。

次回は全ての動作をつなぎ合わせていよいよトルコ式ゲットアップに挑戦です。

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