ケトルベルトレーニングはどんな効果があるの?

ケトルベルってどんなもの?

このページをご覧の皆さんは当然、ケトルベルに興味があったり、やってみたい、トレーニングメニューに取り入れたい、なんて方が多いかと思います。
また、「ちょっと変わったトレーニングをしてみたい」とか、「有名人も結構やっているみたいだし、なんか良さそう」とか、興味をもったきっかけも様々かと思います。

今回はその「ちょっと変わったトレーニング」「なんか良さそう」という観点から、一般的なウェイトトレーニング器具などとの違い、利点をお話ししたいと思います。

器具の重心がずれている

ケトルベルという器具の特徴は「重心がずれている」事にあります。

下の写真は一般的なウェイト器具(ダンベル)とケトルベルの重心の違いです。

左:ダンベルの重心はほぼ持ち手の位置 右:ケトルベルの重心は持ち手から離れ、偏っている

見てわかる通り、ケトルベルの重心は持ち手から「離れていて」なおかつ「偏って」いる事がわかりね。
この特徴を利用して身体に負荷を掛けたり、偏った重心の持つアンバランスさを利用したトレーニング種目を行うことで、バランス能力を向上させることが出来ます。

遠心力が掛かる

ケトルベルトレーニングの種目の多くはケトルベルを振る動作が多く含まれます。
手に持った物を振る場合、振る物が回転軸(自分の腕の中心)から遠ければ遠いほど、強い遠心力が発生します。

左:回転軸からダンベルの重心への距離 右;回転軸からケトルベル重心への距離

例えば、16㎏のダンベルを振る動作を行っても身体に掛かる負荷は(ほぼ)16㎏のままです。
しかし、16㎏のケトルベルを振った場合、遠心力が掛かり、負荷はダンベルを振った場合とは違い、大きな負荷が掛かります。

同じ重量を扱っても、器具の形状により重量の数値以上の負荷を掛ける事ができる、と言うことですね。

時々「ダンベルを振り回しても同じ効果なんじゃないですか?」と聞かれることがありますが、ケトルベルを振るから良い、ということが分かっていただけるかと思います。

反動・全身の連動の力を使う

先の項で「ケトルベルを振る」と単純に言いましたが、その「振る」と言う動作について考えてみましょう。

手にケトルベルを持ち、自分自身の目の高さまで振ってみます。

手の力だけで振ってみると結構大変です。これはこれでトレーニングになるとは思わなくもないですが…。

膝を固定し、腕だけで振ってみると、非常に大変です。

振る上げる前に膝を軽く曲げ、少し体勢を低くしてから振り上げると楽に上げることが出来ます。

一度膝を曲げて腰を落とし、脚の力も使って振り上げると、比較的楽に振り上げられます。

また、振り上げたのであれば降ろさなければなりませんね(投げ飛ばさない限り)。
振り下ろした際にも、ケトルベルをスムーズにコントロールし降ろし、受け止める時にも体に負荷が掛かります。

このように、反動を用いて振り上げ、降ろすためには全身の筋肉を連動させる必要があります。
つまり、この単純に「振り上げる動作」が全身運動になるわけですね。

一般的なウェイトトレーニングでは筋肉に「効かせる」ことを重要視するため、このように全身の力や反動の力を使う事はあまりありませんね。


いかがだったでしょうか?
なんとなくかもしれませんが「一般的なウェイトトレーニングと何かが違うぞ?」と言った感じがしてきたでしょうか。

次回は「ケトルベルの構造やどのようなケトルベルが販売されているか」などについて書いていこうと思います。

コメント

  1. […] ケトルベルは、ダンベルに比べて、重心が持ち手から離れるため、より一層体幹を鍛えながらトレーニングができるということでオススメいただきました。(参考:外部サイト) […]

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