マンション住まいでトレーニングをするのなら絶対に押さえたい!騒音対策!

コラム

仕事の都合により、5月より某地方都市から東京に引っ越しました。
十数年ぶりの一人暮らしで内心ワクワクしていたのですが、ゴールデンウィークを挟んでの引っ越し準備、引っ越し、そして出社だったためとても大変でした…が、それはまた別のお話。

マンション住まいを初めて1か月ほどたったある日、管理会社よりマンションの掲示板に張り出された掲示物が。

お題目は「早朝の騒音について」でした。

なんでも、早朝より足音等がうるさいとかなんとか。

「自分じゃない!」と思っていても不安にはなります…。

私がウェイトトレーニング等をするのは夕方以降なのでおそらくそれを指摘されているわけではない…とは思っていますが、もしかしたらご迷惑をおかけしている可能性もあるため、自分自身への注意喚起も兼ねて、マンションでのトレーニングにおける防音対策を再度、解説していきたいと思います。

そもそも、鉄筋コンクリートのマンションって音が通じやすいの?

私の住んでいるマンションは鉄筋コンクリート造りで築年数も比較的新しいです。
しかし、実際に苦情が出ていることを考えると、当然なにかしら他者の生活音が聞こえるという事でしょう。

過去に、木造アパートに住んでいる友人の家を訪ねたときは(低価格で住める安普請なアパートという事もあってか)隣の部屋の人の話し声が(内容はわからないけど)聴こえる…というレベルでした。
そこから比較すると現在住んでいるマンションはそういったことはありません。

しかし、夜にテレビなどを付けずに静かにしていると上の階の住人の足音が聞こえるときはあります。

これは音の種類が違うため、と言えます。

音の種類とは

  • 空気音…空気を伝わって聞こえる音
  • 振動衝撃音…床や壁などに振動が伝わって聞こえる音

調べたところ、鉄筋コンクリート造りのマンションの場合、会話やテレビの音等の空気音については(余程大きな音でない限り)壁に吸収され、ほとんど聴こえなくなるようです。

しかし、振動音についてはコンクリート、鉄骨を伝わって真下だけではなく、斜め方向にも伝わるようです。

うるさいうるさいというけど、どの程度なの?

マンションやアパート等にお住まいで、隣人に対して「うるさい」と言える範囲はどの程度なのでしょうか?
※振動音に関してではなく、音圧(デシベル)に関しての基準です。

通常住んでいる所、と言うと基準的には「専ら住居の用に供される地域」になりますが、一般的には昼間は55デシベル、夜間から早朝は45デシベル、といったところでしょうか。

「〇デシベル」と言われてもピンとこないですね…。
下記に(できるだけ)わかりやすい例を出してみました。

  • 40デシベル…図書館の中の静寂
  • 45デシベル…換気扇の音
  • 50デシベル…一般的な事務所内
  • 55デシベル…子供の足音
  • 60~70デシベル…掃除機の音
  • 80デシベル…ピアノの音

上記によると概ね昼間であれば至近距離で会話する程度の音量であったり、一般的な生活をしている音量。
夜間早朝であれば、図書館等の静かな空間程度の音量で生活する、という感じでしょうか。

他者の出す音に関してはそのあたりを基準としてうるさいかうるさくないかを判断しましょう、という考えでしょうか。
ちなみに、振動衝撃音に関してはおおむね50デシベル程度から「うるさい」と感じる方が多いようです。

ウェイトトレーニング時に出る音と、その解消法

ここからが本題です。
ウェイトトレーニングにおいて出る音は先述した空気音と振動音であれば圧倒的に振動音が多いかと思います。

  • プレートをバーに装着する際の音
  • ラックにバーを戻した際の音
  • 床にダンベルやバーベルを置いた音

などなど…想像力を働かせればさらに見つかる事でしょう。

振動音が原因という事はなるべく振動や衝撃を発生させないようにすれば良い…という観点でいくつか対策を考えたので書いていきたいと思います。

そもそも静かに動作する

一番に気を付けるべくはこれです。

いくら設備などを良くして行っても、使用者本人が気を付けない事にはどうしようもありません。

例えばバーへのプレート装着する時や、バーをラックから上げたり、ラックに戻す際は極力ゆっくり行うなど、少しの気遣いでだいぶ変わります。
置く瞬間等に気持ちだけでも速度を落として、ゆっくり置くことを気を付けるだけでも、振動や衝撃は本当に少なくなります。

ラックの受け、セーフティーにクッション材を取り付ける

写真は私の使用しているスクワットラックとセーフティーです。

白いふわふわした物がクッション材

百円均一やホームセンターで売っている、ウレタン製のガードを切って両面テープで張り付けています。
本来であれば壁のコーナー部に取り付けて、人がぶつかった際のけがを防止するためのものですが、こういった使い方をすることでラックに戻した際の衝撃はかなり吸収してくれます。

一番使用される、バーを置く「受け」部分には絶対に
装着したいですね。

これを張り付ける+ゆっくりバーを置くことを心掛けてから、音は体感的に少なくなったと感じます。

床にウレタンマット、ゴムマットを敷く

ラックにバーを置いた振動などは床を伝わって他の部屋に伝わります。
ラックやベンチをフローリングの上においていては衝撃や振動はモロに床にかかります。
床材の保護程度に薄いEVAのマット(ヨガマットのようなもの)を敷いている方もいますが、私はそれより厚い2センチ厚のものを2重にして、計4センチの厚さにしてベンチ等の下に敷いています。

ゴムマットを敷いていない画ですが、2センチ厚のウレタンマットに1センチのゴムマットで完璧!…なはず。

また、私はさらに1センチの厚さのゴムマットをその上から敷いています。
柔らかいウレタンマットと少し硬いゴムマットを併せて使用する事で、衝撃に対応しています。
床に対する振動や衝撃は、いくらやってもキリがないですが、振動音がモロに発生する箇所なので、特に注意して対策をしたいところです。

難点としてはウレタンマットはほぼ無臭ですが、厚手のゴムマットは購入当初はゴム臭くてたまりません。
使用前にしばらくベランダなど、外に干して、除菌タオルで拭くなど、ゴム臭さを取るのにかなり時間がかかるのが難点かと思います。
購入する際はそのあたりも頭に入れてスケジューリングしたほうが良いかと思います。


いかがだったでしょうか?
もちろん、上記の対応で完全に音を無くすことは不可能です。
ある程度は助け合いの気持ちで生活していきたいものだけど、振動音を圧倒的に出すのは我々ホームトレーニングに勤しむ側。
自宅での体作りは良い趣味なので、できればガンガンやってほしいもの。しかし、他社の迷惑になってはいけませんね。
しかし、状況的にジムなどでトレーニングできない方はなんとか自宅でやるしかありません。
今回の記事を参考にしていただき、人に迷惑をかけない、楽しいトレーニングライフを送っていただきたいと思います。

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