私がトレーニングを始めた頃の話ですが「格闘技もやっているし、ウェイトトレーニングもそれなりにやっているから、初めてのケトルベルは16㎏でも問題ないよね」と、初めて購入するケトルベルの重量を16㎏にしました。
これが大外れで、スイングはともかく、クリーンなどはかなりしんどい…。
「 12㎏にしておけばよかった…」と心の中で後悔し、部屋の中で存在感を放つ大きなケトルベルを眺める日々でした。
しかし、置物にするには邪魔ですし、使わなければもったいない、という事で12㎏のケトルベルを購入するのと同時に、ケトルベルトレーニングの基礎力を養うためにはどのようなトレーニングが必要か考えました。
ケトルベルトレーニングの基礎力向上に役立つトレーニングとは?
結局のところはケトルベルトレーニングをやる事が一番の基礎力向上につながります。
軽めの重量でフォームを意識してガンガンとトレーニングを行い、目標の回数やタイムに達したら重めの重量にチャレンジする。
それが一番良いとは思います。
しかし、そのためには何個かケトルベルを購入する必要がありますね。
ケトルベルの購入のページなどでも書きましたが、男性であれば12㎏のケトルベルに加えワンランク下の重量(8㎏)のケトルベルを持っていても良いでしょう、とは言いますが、それだとケトルベルが家の中にどんどん増えていきます。
スペースの問題や金銭的な問題でケトルベルをいくつも買えない方もいるかと思います。
ケトルベルトレーニング(と、その先にある競技力)の向上には全身を連動させた運動が不可欠。
例えばボックスジャンプなんかも良いです…が、こちらも家でやるにはスペースが必要ですし、ボックスジャンプ用のボックスも結構高額。
そこでおすすめなのがゴムチューブを用いたトレーニングです。
トレーニング用のゴムチューブは1000円前後からありますし、強度に関しても弱いもの(ソフト)~強いもの(スーパーハード)まで、ご本人の実力に合わせて使用する事ができます。
ゴムチューブでどうやって全身の連動性を養うの?
まず種目の説明をする前に購入したゴムチューブをご自分の体に合わせて調整しましょう。
概ね3m程度のチューブを購入しても、そのままでは長すぎます。
こちらをご自身の「身長+30センチ」にカットします。
私の場合は身長181センチなので210センチ位にカットします。
これで準備OKです。
今回は全身の連動性を高めるトレーニングとして「チューブクリーン」を紹介いたします。
両手にチューブを持ち、チューブを踏んだ状態で両足を肩幅に開く
左右のチューブの長さは左右均等になるようにして、チューブを踏んで立ちましょう。
この時、両手に持ったチューブはこぶし一つ分折りたたんで持つようにしましょう。
両手は自然に下げつつ、膝を曲げ腰を下げる

腰を曲げたり、背中を丸めることなく、腰を下げていきます。
勢いよく曲げていた膝を伸ばしつつ、真っすぐ両手を挙上する
勢いよく膝を伸ばしながら、チューブを引き上げます。 軌道は地面から垂直を意識して、弧を描くように上げないようにしましょう。 体幹、肩を意識して真上に挙上してフィニッシュ。クイックに最初の姿勢に戻ります。
この時、両手はなるべく体の近くを通るようにしましょう。
イメージ的には自然に下げた手から、挙上した手が真っすぐの軌道を描くようにしましょう。
弧を描くような軌道にならないように注意しましょう。
正しくクイックに、を意識して早いペースで1~3を繰り返す。
概ね20~30回を1セットとして、3セット程度やると良いでしょう。
どんな効果があるの?
チューブクリーンは全身を使って爆発的に動作します。また、1回1回をクイックに素早く動作する必要があり、心拍も上がるため、体力的にも非常につらいです。
特に効く部位としては肩や背中、体幹部に刺激が入ります。
全身を連動させた動き、体力、筋力を養うことができる全身運動です。
非常に効果が高い上に、省スペースで安価に導入できるトレーニングです。ぜひお試しください。
いかがだったでしょうか。
冒頭で書いたように、ケトルベルトレーニングを始めた当初は能力がケトルベルに追いついておらず、買ったケトルベルが扱えませんでした。
しかし、チューブクリーンなどの補強運動をしっかりやりこんで、並行して少しずつケトルベルトレーニングを行っているうちに16㎏のケトルベルを余裕で扱えるようになりました。
また、チューブ一本あればできるので、旅行など荷物を増やせない際にも便利です。
チューブクリーンは補強としてでなくても、非常に効果が高いトレーニングですので、導入していただければと思います。
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